胃カメラ検査

胃カメラ検査とは

小型カメラが内蔵されているスコープを口から挿入して、食道、胃、十二指腸の状態を観察する検査です。内臓の状態をリアルタイムでモニタリングできて、写真も撮影していきます。
検査の時間は10分程度、喉に異物が挟まっている感じはありますが、スコープは小指ほどの太さなので痛みや不快感は最小限です。
また、色素を散布して、胃の中を詳しく観察したり、胃の粘膜の一部を採取し、組織検査をしたりする場合もあります。どちらの検査も健康に問題はありませんので、ご安心ください。

当院の胃カメラ検査の特徴

① 経鼻内視鏡検査で負担を軽減

経鼻内視鏡検査は、大人の小指ほど太さのスコープを口から挿入して、食道、胃、十二指腸を観察します。先端に内蔵されているCCD(ビデオカメラ)で、画像をモニタで観察し、同時に写真を撮ります。
一般に普及している検査ですから、安心して受診してください。ただ、検査の間(10分程度)は、つねに喉にものがはさまった感じがあります。
また、体に害のない安全な色素を散布し、詳しく観察することもあります。必要に応じ、胃の粘膜の一部を採取し(生検)、組織検査をする場合もあります。
これらを総合して病気の診断をします。

② 眠る麻酔(鎮静剤)で苦痛を軽減

検査開始前に血管内に針を留置して鎮静剤を投与することで、軽く眠った状態で胃カメラ検査を受けていただくことができます。ただし、全身状態や持病、アレルギー歴などから医師の判断で鎮静剤の使用を控える場合がありますのでご了承下さい。

注意点
  • 検査後に30分〜60分程度院内で休む時間が必要
  • 検査後当日は車・バイク・自転車に乗れない
    (公共交通機関のご利用または送迎のご準備をお願いいたします)

③ 毎日実施しています

月曜日から土曜日の朝8時40分から毎日胃カメラ検査をおこなっております。 朝一番に検査を行うことで空腹の時間をなるべく短くし、お仕事をされている方でも検査を受けやすいよう配慮しております。

受診から検査までの流れ

  1. Step01受診

    まずは、胃カメラ検査予約のための受診が必要となります。胃カメラ検査を希望される方は事前に当院を受診して下さい。健康保険証をご持参のうえ、直接窓口にお越し下さい。

  2. Step02診察

    ご記入いただいた問診票をもとに、症状の有無、過去のご病気、現在治療中のご病気、お薬やアレルギーなどについてお聞きします。

  3. Step03予約

    検査について詳しくご説明したうえで、胃カメラ検査同意書にサインをいただきます。経口または経鼻、鎮静剤のご希望を伺い、予約をおとりします。

検査当日の流れ

  1. Step01検査前日

    前日の夜9時以降は食事を控えて下さい。水分摂取は構いません。

  2. Step02検査当日

    検査当日の食事(牛乳、ジュース、お茶なども)は控えて下さい。検査2時間前まではコップ1杯程度のお水は飲んでいただいて結構です。お薬は原則検査終了後まで中止して下さい。
    ※お薬については事前に医師より指示いたします。

  3. Step03受付

    検査について詳しくご説明したうえで、胃カメラ検査同意書にサインをいただきます。経口または経鼻、鎮静剤のご希望を伺い、予約をおとりします。

  4. Step04前処置

    まず胃の中をきれいにするシロップを飲んでいただきます。鼻から検査を受けられる方は、両方の鼻に血管を収縮させるスプレーを噴霧したのち、通りのいい方の鼻に局所麻酔のゼリーを流し込みます。その後カメラと同じ太さのスティックを鼻から喉に通し、カメラが通過可能か判断するとともに少し鼻の通り道を広げます。

    <鼻腔の麻酔方法>

    • 【スプレーを使用する場合】

      液状の麻酔薬をスプレーにて鼻腔内に散布します。

    • 【スティックを使用する場合】

      粘性の麻酔約をスティックの先に付着させ、鼻腔内に直接塗布します。

  5. Step04検査

    眠る麻酔をご希望の方は検査直前に鎮静剤を注射いたします。

    ※なるべく少量で行い、呼び掛ければ答えられる程度の軽い麻酔で行います。通常5〜10分程度で検査は終了します。ただし異常の有無によって長くなる場合がございます。

  6. Step05検査終了後

    少し休んでいただいてから診察室でモニターをご覧いただきながら検査の結果をご説明いたします。

    • ※生検(組織採取)をした場合は結果判明後(1週間程度)に改めて外来でご説明いたします。
    • ※眠る麻酔を使用した場合は検査終了後30分〜60分程度リカバリー室で休んでいただきます。
検査後の注意点
  • 眠る麻酔を使用した場合、検査後の自転車、車、バイクの運転は避けて下さい。
  • 検査後1時間は飲食を控えて下さい。1時間後に少し水を飲んでみてむせなければ飲食をしていただいて結構です。
  • 組織を採取した場合、当日の激しい運動は控えて下さい。また入浴も避け、シャワー程度にして下さい。
  • 刺激のある食事、飲酒、コーヒーなどは2~3日なるべく避けて下さい。