内科について
何科にかかれば良いか分からない場合は、まず内科までご相談ください。お腹が痛い、吐き気がある、頭痛がする、眠れない日々が続く、お腹の調子が悪いなどの不調に対応する診療科目です。
患者さまのお話を伺い、適切な検査・治療を提案いたします。また、精密検査が必要な場合、緊急度が高い場合などは専門の医療機関への紹介状をお渡しします。
こんな症状はご相談ください
- 高熱が出た、熱が下がらない
- 咳、鼻水、のどの痛みがある
- 胸やけがする
- 食欲がない、これまで好きだった食べ物が喉を通らない
- 食べているのに体重が減っていく
- 胸が痛い、圧迫感がある
- 頭が痛い、頭がモヤモヤする
- 少し身体を動かしただけでも動悸、息切れする
- 肌がむくんできた、発疹がある
- 喉が頻繁に乾き、水をよく飲む
- 尿に異常がみられる(出にくい、近い、量が多い、血が混じる)
- 疲れやすくなった、身体がだるい
ある日突然襲われる「痛風」
前触れもなく、ある日突然激痛に襲われるのが痛風の恐ろしさです。痛風が起こると発作的に関節が腫れて、歩けないほどの激しい痛みが生じます。痛みは2~3日続いたあと、徐々に和らぎますが、治療を受けずにいると、再度痛風の発作は起こります。そして、発作を繰り返すたびに症状は重くなっていきます。
痛みが無くなっても
治っていない「痛風の恐ろしさ」
痛風と聞くと、文字通り激しい関節炎をイメージする方も多いと思います。しかし「痛み」自体は痛風という疾患の1つの症状に過ぎません。そもそも痛風は、身体の中に「尿素」が蓄積されたことで発症します。何もせずに放置していると、尿素が身体の中に沈着し、内臓を蝕んでいきます。
痛みが無い=痛風が完治したわけではありません。症状が治った後も、適切に治療を受け続ける必要があります。
痛風の治療について
痛みを抑えるために、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)と呼ばれる鎮痛剤が投与されます。
高容量では胃潰瘍を引き起こす可能性があるため、胃粘膜保護剤と一緒に服用いただくことがあります。コルヒチンと呼ばれる薬は、痛風を治療するために長年使用されてきました。NSAIDを服用できない場合には、医師が薬を処方することがあります。うまくいく場合もありますが、全ての人に役立つわけではありません。副作用として嘔吐と下痢があります。
危険な副作用を引き起こす可能性があるため、高容量のコルヒチンを長期間服用することはできません。
他の薬を服用できない場合は、医師がステロイド剤の短期投与、または炎症を起こした関節へのステロイド注射を処方することがあります。
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Q
NSAID・ステロイド・コルヒチンのどれがいいの?
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A
まず、NSAID・ステロイド・コルヒチンの中で、どれを第一選択とすべきかについての根拠(エビデンス)となる論文はありません。
患者さんの症状や、度合いによってどの薬を使用するかは変わります。
薬それぞれの用途、特徴は下記の通りです。
コルヒチン
白血球が乳酸の結晶を異物とみなし、攻撃することで痛風は生じます。コルヒチンを用いれば、関節部位に白血球が集まらないので炎症を抑える効果が期待できます。
ただし「関節がむずむずする」「かすかに痛みがある」といった発作の初期症状でなければ、高い効果は望めません。また、痛風の発作が頻回する場合、コルヒチンカバーといって1日1錠、予防のために服用し続けることもあります。
※少量から開始するため、必ずしもコルヒチンカバーはありません。
ステロイド
副腎皮質から分泌されるコルチゾールを元にした薬です。発熱や痛みを起こす生理活性脂質「プロスタグランジン」の生成を抑えたり、白血球が炎症部位に移行するのを抑えたりする効果が期待できます。アスピリン喘息、もしくは非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が使えない場合に処方します。
NSAID
痛みや炎症などを引き起こすプロスタグランジンの生成を阻害します。
一般的には「痛み止め」として知られる薬です。ただし、痛風の際に、自己判断で服用するのは控えましょう。例えば、よく市販薬に含まれているアセチルサリチル酸(アスピリン)が含まれていると、痛風発作が悪化する可能性があります。
痛風予防のため、
食事に心がけましょう
痛風発作も腎臓の障害も、体内に尿素が多すぎることが原因です。
そのため、尿素を正常範囲にコントロールし続ければ、発作も他の症状も予防することが可能です。
痛風発作を抑制するために…
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尿酸値を下げる効果
- ビタミンC
※ただし、尿路結石のある方は過剰摂取に注意 - DASH食(果物・野菜・低脂肪・飽和脂肪)
- 地中海食(オリーブオイル・豆類・果物・ナッツ)
- ビタミンC
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痛風発作の抑制
- 乳製品の接種
- コーヒーの接種(お茶の関連性は無し)
痛風にならないために…
何より、尿酸値を上げないよう、心がけが大切です。尿酸値を上げる働きがある糖質・アルコールが多く含まれているジュースやお酒は、過剰に摂りすぎないように注意しましょう。また、コーヒーは痛風の発作を抑える効果はありますが、尿酸値には関係ありません。
正しい情報を基に、日ごろから注意しましょう。
内科にかかるその他の主な症状
インフルエンザ
急に38℃以上の熱が出たり、肩や膝などに関節痛を生じたり、全身倦怠感があったりした場合はインフルエンザウイルスに感染している可能性があります。この症状に加えて、のどの痛み、咳、鼻水、腰痛、吐き気などの症状が出てくることもあります。
潜伏期間は約1~3日で、その後、高熱が生じ、10日前後で症状が落ち着くのが一般的です。インフルエンザを予防するためにも、定期的にインフルエンザウイルスワクチンを接種しましょう。。
扁桃炎
扁桃炎の症状は、風邪に近く、発熱や全身倦怠感などが見られます。それらの諸症状に加えて、食事をした際、喉に痛みを感じるのも一般的です。
痛みを感じるのは、細菌の侵入を防ぐ扁桃自体がウイルスによって炎症を起こしているからです。特に扁桃炎の原因が溶連菌による場合は、急性糸球体腎炎やリウマチ熱などの合併症を起こしやすいとされているので、要注意です。
気管支炎
気管支炎とは、気管支に炎症が起こり、咳や痰などが続く疾患を総称した呼び名です。気管支炎は、急性と慢性に種類が分かれます。急性気管支炎の多くは、ウイルスやマイコプラズマなどによる感染症です。一方、慢性の場合は長い期間にわたって、咳や痰などの症状が見られます。
肺炎
肺炎の症状は、発熱、咳、たんなど風邪の特徴とよく似ています。両者の大きな違いは、炎症が起こる部位です。風邪は主に鼻や喉などの上気道が、ウイルス感染を起こした状態です。
一方で、気管支肺炎は主に肺胞に炎症が生じます。両者を見分けるのは難しく、上気道感染症から気管支炎や気管支肺炎などに発展することもあるので、注意して診断を進める必要があります。
胃腸炎(腹痛、下痢、吐き気)
胃や腸(小腸・大腸)に炎症が生じて、腹痛、下痢、吐き気などの症状がある状態です。大きく「ウイルス性胃腸炎」と「細菌性胃腸炎」に分けられます。
ウイルス性胃腸炎は、胃腸にウイルスが侵入し、臓器の働きを悪化させます。結果的に、腹痛、嘔吐、下痢などの症状が現れるのが一般的です。一方、細菌性胃腸炎は、サルモネラ菌やカンピロバクターなどの細菌感染によるものです。夏場に患者様が多くなり、卵、鶏肉、豚肉、鶏肉などが感染源となります。その他胃腸炎が生じるケースとして、寄生虫、薬の摂取、化学物質などが挙げられます。
来院のポイント
「体の調子が悪くなっても、病院に行くタイミングが分からない」といったお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
その際は、「いつもの風邪と少し違う気がする」「体調の悪さが一週間以上経過しても変わらない、悪化している」などを1つの目安にしてみてください。風邪と似たような症状を引き起こす疾病もあるため、違和感がある際には、お早めに内科を受診することをお勧めします。
当院では
胃カメラ検査も行っております
当院では、胃カメラ検査も行っておりますので、ご自身ではなかなか気づきにくい食道がんや、胃がん、十二指腸がんといった悪性腫瘍などの他に、胃ポリープ、十二指腸ポリープなどの診断も可能です。
「胃の不調が続いているな…」と感じている方は、ぜひご相談ください。
小児科について
発熱、喉の痛み、咳、鼻水・鼻づまり、腹痛、嘔吐などの内科的な疾病、切り傷や打撲などの外傷、発疹やかぶれなどの皮膚疾患といった小児に関係する様々な症状を診察・治療いたします。
患者さまと同じ目線に立った治療を心がけておりますので、お子さまの体調がいつもと違うと感じられた場合は、お気軽にご相談ください。
こんな症状はご相談ください
- 急に高熱が出た
- 呼吸が苦しそう、ゼーゼー
- せきがおさまらない
- 発疹が出た
- 鼻水が出る
- 便の色が変(白い・赤い・黒い)
- 授乳のたびに吐く
- 下痢・嘔吐が続く
- いつもに比べて元気がない、食欲がない
- 顔色がひどく悪い
- けいれんがおきた
主な症状
発熱
小さなお子さまは、体温調整機能が未発達の状態です。そのため、些細な要因で熱が高くなることがあり、熱が高くても、必ずしも重症というわけではありません。
一方で、微熱が長く続いて肺炎になるケースも考えられます。当院では、発熱の原因を明確にし、肺炎や気管支炎などを併発していないかなど、一人ひとりの状況に合わせ、適切な処置を行っていきます。発熱自体は感染症に対する体の防御反応です。無理に解熱剤を飲ませるのではなく、経過観察をご提案することもあります。
嘔吐
小さなお子さまは、嘔吐をすることが多いため、吐いた直後の様子をよく観察するようにしてください。いつもと同じ様子だったり、機嫌が良かったりする場合は問題ありません。その場合は脱水症状に気を付けましょう。
気を付けなければならないのは、吐く回数が多かったり、元気がなかったりしたときです。このような場合は、お早めに当院までご相談ください。
腹痛
お子さまが「痛み」を訴える際に、最も多いのは腹痛です。
ただ、小さな乳幼児の場合は、痛みを訴えることができません。単純に機嫌が悪そうで、ただ泣いているだけの様に見えることもあります。
急性胃腸炎や便秘症などの比較的軽い症状から、急性虫垂炎や腹膜炎などの緊急度の高い疾患まで、腹痛の原因は様々です。嘔吐や下痢といった他の症状を踏まえて、適切に診療を行っていく必要があります。
かぜ
ただ、かぜという診断でも、気管支炎や肺炎に進行する場合もありますので、いつもと違う兆候を見逃さないことが重要になってきます。