整形外科・小外科

整形外科について

身体を動かすのに必要な骨、筋肉、関節、神経に関連した疾病・外傷に対応する診療科目です。
打撲、捻挫、骨折などの外傷や各種運動機能の障害について丁寧に診察を行い、症状の改善や痛みの緩和を目指します。お子さまからお年寄りの方まで、幅広い世代の方に安心していただけるよう、原因を詳しく調べ、治療方針を決めていきます。

こんな症状はご相談ください

  • 肩や首が凝る
  • 腕が上がらない
  • 首、肩、腕、肘、手などが痛む
  • 腰、股関節、膝、足、背中などが痛む
  • ぎっくり腰を起こした
  • むち打ち症になった
  • 手や足などが痺れる
  • 手指がこわばる
  • 指を伸ばす時に引っ掛かる
  • 突き指をした
  • 捻挫、骨折、打撲、脱臼をした

主な症状

変形性膝関節症

ひざ関節は起立時、体重の4~6倍の負荷がかかっていると言われています。そのため、年齢を重ねるごとに、少しずつ関節の軟骨がすり減ることで、変形したり、慢性的な炎症が起こったりします。これが変形性膝関節症と呼ばれる疾患です。また肥満も大きな要因となります。
特徴的な症状として、最初の頃は、歩いたときに微かな痛みがある程度です。多くの場合、休息すれば違和感は治まります。しかし病状が進むと、休息をとっていても痛みが強くなり、歩行も困難になります。

痛風発作

体の中に「尿素」が蓄積し、様々なトラブルを引き起こす疾患です。代表的な症例として、足の指が腫れて、激しい痛みが生じます。ただ、痛風は尿素が腎臓に沈着して起こる障害も含みます。長い間、尿素が体内に蓄積している状態が続くと、痛風腎や尿路結石のリスクが高まってしまうのです。「痛風の痛みが無くなったから大丈夫」と自己判断せず、早めに受診しましょう。

慢性腰痛症

鈍い痛み、こり感、張り、熱っぽさなどの不快感が腰に生じている状態です。定義としては、3ヶ月以上腰の痛みや違和感が継続している状態を指します。
椎間板ヘルニア、椎間板症、脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、変形性腰椎症、脊椎側弯症などが関係しているケースもあるため、違和感が続くようなら早めに整形外科を受診しましょう。

骨粗鬆症

骨粗鬆症は現在、日本において約1000万人以上の患者さまが居ると言われており、加齢などで骨の量が減って、骨が弱くなっている状態です。
痛みはありませんが、ぶつけたり、転んだりした些細なことでも骨折のリスクが高まります。特に脊椎、太ももの付け根の骨などでよく見受けられます。
年をとってから骨折をしてしまうと、治りが遅くなり、動けない日々が続きます。治療やリハビリを丁寧に行わないと、治ってからも、体が丸くなったり身長が縮んだりと様々なデメリットが生じてしまうのです。

来院のポイント

整形外科を受診する際、「痛みがいつからあるのか」「きっかけはあるのか」「どのような痛みなのか」などの情報をメモでまとめておくのがポイントです。些細なことでも構いません。情報が多ければ多いほど、検査や診療の際に役立ちます。
患者さまが話しやすいよう、親身に寄り添いながらお伺いしますので安心してご来院ください。

小外科について

切り傷、すり傷、咬傷、やけどなど比較的軽微な怪我の対応も行っております。
少しの擦り傷でも、怪我をした状況次第では化膿したり、破傷風などの感染症を引き起こしたりすることも考えられます。そのため、すり傷や切り傷であっても気になることがあれば、遠慮せずに当院の受診をご検討ください。

小外科で対応する主な症状

  • 外傷(切り傷・擦り傷・咬傷・やけどなど)
  • 異物刺入(トゲや釘が刺さった時など)
  • 褥瘡(じょくそう) など

湿潤療法について

切り傷、すり傷、咬傷、やけどなど体表面のケガに関しては、傷口を消毒して乾燥させる治療法が一般的でした。しかし、当院では「湿潤療法」(モイストケア)を行っています。モイストケアは人体の「自己治癒能力」を最大限引き出す方法です。
まず傷口をよく洗い、専用の創傷被覆材で傷口を密封していきます。この一連の処置によって滲出液が外に漏れません。滲出液には、組織の修復と再生に必要な成分が含まれているので、痛みを抑えて、傷を早めに治す効果が期待できます。